A/Bテストの「配信率」と「A/B配分」は何が違う?正しい設計の考え方
ヒートマップエックス エンジニアチーム4分で読了
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この記事のまとめ
- 「配信率」=全訪問者のうち、何%を実験の対象にするか
- 「A/B配分」=実験対象のなかで、AとBをどんな比率で見せるか
- この2つは別物。分けて考えると、リスクを抑えて検証できる
A/Bテストを設定するとき、「割合」の設定が2つ出てきて混乱することがあります。「配信率(実験に含める割合)」と「A/B配分」です。この2つは意味がまったく違います。分けて理解すれば、安全に検証を進められます。
「配信率」とは:どれだけの人を実験に巻き込むか
配信率(実験に含める割合)とは、全訪問者のうち、何%を実験の対象にするかです。
- 100% にすれば、全訪問者がAかBのどちらかを見ます。
- 20% にすれば、訪問者の2割だけが実験対象になり、残り8割は通常のページ(元のまま)を見ます。
配信率を絞る目的は、リスクの管理です。効果が読めない変更を、いきなり全員に出すのは怖いもの。まず一部だけで試し、問題なさそうなら広げる、という進め方ができます。
「A/B配分」とは:AとBをどんな比率で見せるか
A/B配分とは、実験の対象になった人のなかで、AとBをどんな比率で見せるかです。
- 50% 対 50% が基本です。公平に比較でき、必要なデータも早く集まります。
- 変更に不安がある場合は、A(元) を多め・B(変更後) を少なめにして、慎重に出すこともできます。
2つを組み合わせるとどうなる?
たとえば「配信率20%・A/B配分50:50」なら、こうなります。
| 訪問者 | 割合 |
|---|---|
| 実験対象外(通常ページ = 元のまま) | 80% |
| 実験対象でA(Control)を見る | 10% |
| 実験対象でB(Variant B)を見る | 10% |
このように、「どれだけ巻き込むか(配信率)」と「対象内での見せ方(A/B配分)」を独立して決められるのがポイントです。
なぜ分けると良いのか
配信率とA/B配分を1つにまとめてしまうと、「リスクを抑える」と「公平に比較する」という別々の目的が混ざり、設定が分かりにくくなります。
2つを分けておけば、
- 配信率でリスクの大きさを調整し、
- A/B配分で比較の公平さを保つ、
というように、目的ごとに素直に設定できます。これは主要なA/Bテストツールで採用されている考え方でもあります。
HeatMapX の設計
HeatMapX のA/Bテストでも、「実験に含める割合(配信率)」と「A/Bの配分」を分けて設定できます。まずは配信率を小さくして安全に試し、手応えを見ながら広げていく——そんな進め方ができます。
まとめ
「配信率」はどれだけの人を実験に巻き込むか、「A/B配分」は対象内でAとBをどう見せるか。この2つを分けて考えることが、リスクを抑えながら正しく検証するコツです。